
「生きなければならない」という事を心理学的・科学的に考察する。
人間はなぜ「生きなければならない」と感じるのか?
この問いは単なる哲学的な思索に留まらず心理学や生物学、神経科学といった分野においても重要なテーマである。
「生きる事」は自然な事でありながら時には重圧となり時には疑問に満ちたものとなる。
私達はただ生存本能に従っているだけなのか、それとも何かしらの理由があって生き続けているのか。
本稿では「生きなければならない」という感覚が何処から生まれるのかを進化生物学、神経科学、心理学、社会学などの観点から紐解きながら考察して行きます。
1. 生存本能としての「生きなければならない」
まず人間を含むすべての生物は「生き続ける事」を基本的な目的として進化して来た。
ダーウィンの自然選択の理論においては生き延びる個体が多い程その種は存続しやすい。
つまり生命の歴史そのものが「生存のための戦い」だったと言えます。
人間の脳にも、この生存本能が深く刻み込まれている。
例えば脳の扁桃体は危険を察知し視床下部が「闘争・逃走反応(fight-or-flight response)」を引き起こす。
これにより私達は本能的に死を回避し生命を維持しようとする。
またホメオスタシス(生体恒常性)という概念も重要です。
これは体温や血糖値、心拍数などを一定に保つ為の生理的な調節機能の事を指す。
生物の基本的な仕組みは「生き続ける事」を前提に作られており自己修復しながら生命を維持しようとする機能が備わっている。
さらに遺伝子レベルで見ても生物は「自己複製をする存在」である。
リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』では「生物は遺伝子を運ぶ乗り物にすぎない」という視点が示されている。
つまり「生きる事」自体が生物の根本的な性質なのです。
こうした生物学的観点から見ると「生きなければならない」という感覚は単なる社会的な価値観ではなく生物の本質に根ざしたものである事が分かる。
2. 心理学的視点:「生きる理由」を求める人間の心
生存本能だけでは人間は生きる事に納得し切れない。
私達は「生きる意味」を求める生き物だからです。
ヴィクトール・フランクルは『夜と霧』の中でナチスの強制収容所での過酷な体験を記録し「希望を持ち続けた者ほど生き延びた」事を指摘している。
彼は、これを「意味への意志」と呼び人間は生きる意味を見出したときに最も生存意欲を高めると述べている。
またアブラハム・マズローの「自己実現理論」では人間の欲求は階層構造になっているとされる。
1. 生理的欲求(食事・睡眠など生命維持の為の欲求)
2. 安全の欲求(安心して暮らしたいという欲求)
3. 所属と愛の欲求(他者と繋がりを持ちたい欲求)
4. 承認欲求(他者から認められたい欲求)
5. 自己実現の欲求(自分の能力を最大限に発揮したい欲求)
人は生存の為だけではなく愛されたい認められたい何かを成し遂げたいという欲求によっても生きる事を選択する。
特に「社会的な繋がり」は生きる意義に深く関わっている。心理学者エドワード・デシとリチャード・ライアンの自己決定理論では人間の基本的な心理的欲求として以下の3つを挙げている。
• 自律性(Autonomy):自分の人生を自分で選びたい
• 有能感(Competence):自分が何かを成し遂げられるという実感
• 関係性(Relatedness):他者との繋がりを持ちたい
この3つが満たされると人は幸福感を持ちやすく逆に満たされないと生きる事への意欲が低下する。
3. 科学的視点:脳の報酬系と「生きる快楽」
人間の脳には「生きることを楽しめるようにする機能」が組み込まれている。
その代表例がドーパミン報酬系です。
私達が食事をしたり愛する人と触れ合ったり成功体験を得たりすると脳はドーパミンを放出し快楽を感じる。
この快楽が「もっと生きたい」という意欲を生み出し私達を行動へと駆り立てる。
またセロトニンは安定した幸福感をもたらしオキシトシンは人との絆を強化する役割を果たす。
これらの神経伝達物質が生きる喜びを生み出し死へと向かう衝動を抑制しているのです。
さらに最新の神経科学では「ニューロプラスティシティ(神経可塑性)」が注目されている。
脳は変化し続け新たな意味や価値を見出す能力を持っている。
つまり、どれだけ絶望的な状況でも、人間の脳は「生きる理由」を再構築できる。

4. 終わりに:「生きる事」の再定義
「生きなければならない」という言葉は一見すると義務のように響く。
しかし科学的・心理学的に考えると、それは単なる義務ではなく生命の本質的な衝動であり人間の心理的欲求の結果である事が分かる。
人は誰しも「なぜ生きるのか」という問いを抱える。
しかし、その問いに対する答えは一つではない。
生存本能、愛する人の存在、達成したい目標、生きる事自体の喜び――それらのどれもが生きる理由になりうる。
だからこそ私達は今日もまた生きる事を選び続けるのです。
ひで坊 より
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